夫妻は「いわば“出禁状態”と伺っています」

それなら私が住む。そう佳子さんが考えたのだろうか。新邸と御仮寓所の距離は50メートルほどだという。スープの冷めない距離ではあるが、新邸にも十分な広さの部屋があるのに両親や弟たちと離れて暮らすとすれば、よほどの理由があるに違いないと、私は勘繰ってしまうのだが。

宮内庁関係者はこう解説する。

御仮寓所に秋篠宮家がいた約3年半の間、最大の問題は眞子さんと小室圭さんの結婚問題だった。結婚には反対で、眞子さんの心変わりを待っていた秋篠宮夫妻だったが、眞子さんが結婚の意志を曲げることはなかった。

娘と両親との間には今も深い亀裂があるようだが、姉のよき理解者だった妹の佳子さんも、「秋篠宮ご夫妻とは意見が対立していました。そのわだかまりもあり、佳子さまはご両親との同居を望まれなかったのだと思います」(宮内庁関係者)

さらに秋篠宮家の知人によれば、

「佳子さまのお部屋には秋篠宮ご夫妻もお入りになることはできません。いわば“出禁状態”と伺っています。お食事も、自室でお一人で召し上がることも多いとか……」

これが事実だとしたら、秋篠宮家の中には想像もできない寒風が吹きすさんでいるようだが、女性自身によれば、姉の結婚問題だけではなく、公務のあり方にも考え方の違いがあるというのだ。

親子で「ジェンダー意識が違う」は本当か

秋篠宮は以前から、「自分のための公務は作らない」「皇族の公的な活動というのは社会からの要請にこたえて行われるべきだ」といってきた。

いわば受け身的な考え方だが、佳子さんのほうは、「ただ行事に参加するだけではなく、その行事の意義を社会に広く知らしめる“使命”があるというお考えなのでしょう」(宮内庁関係者)

今一つの理由は、佳子さんが「ジェンダー平等の社会が実現すること」を望んでいるから、秋篠宮とは違うというのだ。

昨年10月に参加した行事で佳子さんは、

「ジェンダー平等が達成され、誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになること」などを願っているとスピーチをした。

佳子さんは、現在の皇室は男女平等とはいえないと疑問を持ち、改革したいと考えているから秋篠宮と衝突するというのである。

だが、この見方には素直に頷けない。

江森敬治氏が秋篠宮をインタビューした『秋篠宮』(小学館)の中に、こういう箇所があるからだ。