有名公立小学校の学区内に住むという手

都心から離れても資産価値が落ちにくい駅がある。越谷レイクタウン駅、新船橋駅、幕張豊砂駅などが該当するが、その共通する特徴が分かるだろうか。駅前に大きな商業施設があることだ。駅の力は集客力で決まる。顧客を呼び込むことができる駅周辺の土地価格が高く維持されやすく、閑散とした駅は下がりやすいのは容易に想像がつくだろう。

もう1つの方法は、有名公立小学校の学校区内に住むことだ。さいたま市浦和区の常盤小のように、進学で有名な公立小学校の学区域内は常にニーズがあるので、資産価値が落ちにくい。

ランドセルを背負った子供たち
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

同様にファミリー世帯を流入させている例で流山市がある。流山おおたかの森駅と南流山駅に設置された送迎保育ステーションは、朝に預けると保育園まで送ってくれ、夕方は再び送迎ステーションまで返してくれる。親は毎日駅での行き帰りに子どもを預け、引き取ることが通勤の一環でスムーズに行うことができる。流山市は2021年に待機児童ゼロを達成している。同様のサービスを他の行政もやるようになっているが、一部の保育園に限定されたり、そこに入ることが難しかったりで安心して引っ越しができるには至っていないので注意が必要だ。

マンション価格が上昇中の現在、賃貸暮らしでは単純に損するだけだ。しかし、購入して資産価値が落ちたら、引っ越せなくなってしまう。資産性の理解は転ばぬ先の杖として活用してもらいたい。

【関連記事】
「59平方メートルの2LDKで子ども3人の個室はつくれるか」一級建築士が知恵を絞りつくした結果
東京23区の「危ない土地」も地名を見ればわかる…全国に点在する「水害地名」に使われている漢字の共通点
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
富裕層の「タワマン節税」がついに終了…これからタワーマンション住民にのしかかる"大増税"の現実
異常なこだわりで面倒なのに価格は安い…海外の木材メーカーが日本向け輸出を嫌がるようになった理由