明日はそれが普通になっていく
科学は私たちの想像を超えるスピードで進化し、過去の常識を覆してきました。だから、子どもが欲しい女性が、悩まずにすむ日も、近い将来訪れる可能性は高いでしょう。ただし、妊娠と出産に関する技術は、生命倫理=神の領域に足を踏み入れるために、ことは慎重に進めねばなりません。
歴史を振り返れば、ピル、人工中絶、出生前診断や体外受精、人工授精。みな、慎重に議論を重ねてルールが作られ、今では普通に、そうした技術と私たちは付き合っています。
40年でここまで来れたのです。これから先も必ず、ゆっくり着実に進歩をするでしょう。
上を向いて歩こう
世間では「子どもは早いうちに産むに越したことはない」といいます。それは確かに間違いではないことでしょう。
ただ、その風潮が強すぎて、今の女性は窮屈な生き方をしています。
男性とめぐり合う機会などなく30歳になってしまう女性は少なくありません。30歳を過ぎて不幸な別れをしてしまうこともあるでしょう。そうして独身で35歳を迎えた女性の多くは、心のどこかに「不安」や「焦り」や「自責」の気持ちを抱えているのではないでしょうか。
これでは人生で一番大切ともいえる30代が、とても重苦しくなってしまいます。そんな彼女たちに、伝えたいのです。
世に言われるほど、40歳って可能性がないわけじゃありません。そして、近い将来そのチャンスはもっともっと広がります。
これからの皆さんには、ぜひ、上を向いて歩いてほしいところです。