気を付けたい「臭い混じり」

また、制汗剤を使ったとしても、毎回完璧に汗臭を抑えられるとは限りません。その日の活動や体調によっては汗臭くなってしまう可能性は十分にあります。その際、香りの強い制汗剤を使用していると、汗の臭いと混じり不快な印象を与えてしまう恐れもありますので、筆者個人的としては、制汗剤を選ぶ際は無香性や微香性の製品を選ぶことをおすすめしています。

さらに同じ理由から、すでに汗臭くなった後に香りの強い制汗剤を使うことは、前述の通り意味がないことに加え、臭い混じりの点からも避けることが望ましいです。

「汗臭い」がなくなる生活習慣

最後に、制汗剤の使用と併せて取り入れることで汗臭を予防できる4つの生活習慣をご紹介します。

まずは外出中にできることとして、汗をかいた際は放置せずにボディシートで体を拭くことが効果的です。ボディシートは汗を直接拭きとり、汗臭の発生を物理的に抑えてくれます。また、汗だけでなく臭いのもととなる皮脂や角質も同時に取り除くとともに、殺菌作用で皮膚常在菌の活動を弱める効果も期待できます。ただし、ボディシートは汗や皮脂と一緒に制汗剤も拭き取ってしまいますので、使用後はボディシートの薬剤が乾いてから再度制汗剤を塗布することを忘れないようにしてください。

もう一つ日中にできることとして、シャツや肌着を着替えることも有効です。「生乾き」と言うと洗濯直後の衣服から発生する臭いというイメージがありますが、着用中に汗や雨で濡れた衣服からも発生します。特に後者のケースを指して「戻り生乾き臭」と呼ぶこともあります。せっかく制汗剤やボディシートで体から発生する汗臭を抑えても、衣服のせいで周りの人から汗臭いと思われるのはとてももったいないことです。そのため、汗でずぶ濡れになった後、衣服が臭いを発する前に着替えられるように替えの服を携帯するとよいでしょう。

色とりどりのタンクトップやキャミソール
写真=iStock.com/OceanProd
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