固定費③:スマホの通信費

スマホの通信費も、見直し余地のある固定費の1つ。「一人1台」といえる今、家族の人数が多いほど見直し効果は大きくなります。

結論から言うと、三大キャリアではなく、格安SIMを使うことで月々の支払いを1000円台に抑えることが可能です。もちろん通信費が安い分、利用できるデータ容量が少なくなるかもしれませんが、自身の使い方に応じて適切なプランを改めて選び直すことで、ストレスなく費用を抑えることができるでしょう。

通信費見直しアドバイザー(妻・真奈美)の活動で遭遇した事例では、月に3GBもあれば十分なのに10GBや20GBの契約をしていたり、通話をほとんどしないのに「電話かけ放題」のオプションプランをつけていたりすることがとても多いのです。

面倒という気持ちが「家計の穴」を広げる

スマホのプランの契約内容は煩雑でわかりにくく、「すべて把握するのは面倒……」という気持ちになるのもわかります。しかし、その気持ちが「家計の穴」になり、そこから毎月じゃぶじゃぶお金が流れ出ている様子をイメージしてみてください。

まずは、自分が毎月どれくらいのデータ量を使っているのか。使用量に対して過剰契約になっていないかを確認してみましょう。

寺澤家では、2012年に夫婦と息子一人、家族3台分を三大キャリアから格安SIMに乗り換えました。2023年までの11年間で、その費用の差額は約200万円。これだけのコスト削減ができた、ということです。

固定費④:不要なサブスク

最近多いのが、さほど使っていないサブスク(月額課金型サービス)を放置しているケースです。一つひとつの金額が少額だったとしても、それが、毎月毎年積み重なればバカになりません。

よくあるのがすっかり行くことがなくなったスポーツジムや、複数契約している映像系サービスなど。これらを見直して月に1万円削減したとすると、年間12万円、20年間で240万円のコスト削減が可能です。