オーシャンゲートの今後
PR会社10イエティーズ・デジタルの共同創業者アンディ・バーは本誌の取材に応え、「オーシャンゲートは終わりだ」と述べた。
「過去に何度も安全性の問題を指摘され、それを無視してきたことがここまで明るみに出ては、ブランドの存続は難しい。知財と資産をどこかに売却するか、ブランドを一から再構築して出直すか、道は2つに1つだが、後者はどう考えても現実的ではない」
タイタンの悲劇は深海探検業界に衝撃を与えた。「深海探検を扱う会社はわが身を振り返り、特に不祥事や事故が起きた場合の危機管理対応が時代に合っているかどうか確認しているだろう」と、バーは言う。
「深海探検はその性質上、大きなリスクを伴う。だが、ありとあらゆる手を尽くして乗員乗客の安全を守る責任は、事業に関わる企業にあることを忘れてはならない」
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら