比較的入りやすく、大学実績もいい…お買い得校の条件

日能研『進学レーダー』編集長の井上修氏いわく、今、力のある中高一貫校は“高大連携”を進めており、女子校と大学の理系学部の連携が特に加速しているという。

『中学受験進学レーダー2023年8月号 夏に伸びよう!』(みくに出版)
『中学受験進学レーダー2023年8月号 夏に伸びよう!』(みくに出版)

「高大連携の最大の魅力は、中学時代から、大学の学部に触れられること。よりモチベーション高く大学受験に向かうことができます。受験校を選ぶ際、“連携校”以外にチェックしてほしい点は、①ICT教育の最適化(対面とアクティブラーニングがバランスよく組み合わされているか)、②子供の自主的な学びをつくる施設『ラーニングコモンズ』の有無の二つです。これらを満たしたうえにSNSでも積極的に発信を行っている田園調布学園や湘南白百合はすごく人気が高まっています。湘南白百合は、数年前はハーバード、今年は東大理三への合格者も出ました」

ラーニングコモンズはなくとも、学校全体が自主的な学びの場となっており、学内行事も基本は生徒主導で行われるなど「生徒の自治」が進んでいる学校もある。芝や逗子開成などがそうで、広いグラウンドをはじめとした伝統校ならではの整った環境も再注目されているようだ。またカトリックの学校は面倒見の良い傾向があるという。

「洛星、六甲学院、カリタス女子、光塩女子学院、晃華学園などは人間教育も充実しています。ただ、宣伝に力をいれていないことが多く、気になる学校は見学がおすすめです」

(※次ページに偏差値50台「難関国立大学別」合格者数の内訳を掲載)