いまやリストラは50代だけの話ではない。40代、30代にも矛先が向いている。ビジネスマン生活もハイリスクな時代を迎えた。どうしたら危機を突破していけるのか──。年代別にシナリオを描いていく。
東レ経営研究所特別顧問
佐々木常夫 

1944年生まれ。東京大学卒業後、東レに入社。2010年より現職。近著の『そうか、君は課長になったのか。』がベストセラーに。

佐々木常夫氏 私の人生観のど真ん中には「運命は積極的に引き受けよう!」という考え方があります。会社人生にしても、決して一本道ではありません。努力が実らないことだってある。業績不振の子会社へ出向させられるような、左遷的仕打ちを受けることだってあるでしょう。

しかし、それも運命です。前向きに捉えるなら「これは自分が試されているんだ」とも思える。愚痴をいわず、困難に立ち向かっていれば「あいつは大したやつだ」という評価につながり、復活することは十分可能です。あなたのことを、会社はじっと見ています。