経営者には「人間としてのモテ力」がある

最後にここまでの話の奥義についてもお話しします。

幸せな会社員人生を送るために必要な最大のスキルは何でしょう? 実は仕事ができる以上に重要なスキルがあります。少なくとも経営コンサルタントとして仕事をしてきたわたしがこれまで何十人とお付き合いしてきた魅力ある経営者のみなさんに共通するスキルです。

実はそれは「モテ力」です。モテ力というと、若い方は異性にモテる力をイメージされるかもしれません。それも大事ですが、本当に大事なのは人間にモテる力です。経営者の例で説明すると、例外なく「その場の空気を支配する力」を持っています。それも部下と上司のような力ずくの関係だけではなく、わたしのような第三者でも人間的魅力で惹きつけます。

男性ビジネスマン
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

そしてその人間的魅力は外見やキャラといったナチュラルなものではなく、スキルと経験で獲得できる力でもあります。ただそのスキルは実は職場では培いづらい。なぜなら「笑顔」とか「ユーモア」とか「茶目っけのあるアイコンタクト」といった、フォーマルな場では多用しづらい要素が関係してくるので、少し打ち解けないと威力を発揮しづらいのです。

先輩社員に可愛がられる人は、いずれ若手に慕われる

そこで言いたいことは「飲み会がビジネスパーソンとしてのモテ力を育成するためには一番よい場所だ」ということです。ちなみに飲み会の場で、

「すみません。ちょっと教えてほしいことがあるんですけど」

と上司や先輩に話しかけて教えを乞うて仲良くなるテクニックは、普段の職場で話しかけづらい相手に対しても使えるキラーフレーズです。人生観でも業界知識でも何でも大丈夫です。お試しあれ。

いずれコンプラの関係で死語として使えなくなりそうなビジネス用語に「ジジィ殺し」という言葉があります。なぜか年上の社員に可愛がられる若手社員を指す言葉ですが、実は若いころこのスキルを身に付けた人は、年をとると今度は若い社員から慕われるようになります。その力はナチュラルな性質ではなくスキルで、職場を離れた飲み会で身に付きやすいものであり、そして会社員生活では非常に役に立つ力なのです。

ひとことでまとめると「会社員人生を幸せにするのは職場ではない、居酒屋が重要なんだ」というのが今回のお話です。ちなみにわたしは下戸ですが、この原理原則は常に忘れず行動しています。

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