食べすぎもよくありません。2016年にノーベル賞を受賞された東京工業大学の大隅良典先生は、「オートファジー」について研究をされていました。オートファジーとは、空腹のときに細胞の中にある古いタンパク質やウイルスを細胞自身が消化する仕組みです。オートファジーが作用することで、細胞が若返ります。つまり空腹が細胞の若返りを促進するということですから、断食は理にかなっています。私自身も40年前から断食を実践していますし、一般の方から政界の方、スポーツ選手、芸能人まで多くの方が私の断食道場を訪れています。

早死にした故人の生活習慣ワースト10

死の兆候として見られていたことの多くが「血行」と関係

ここまで50代・60代で早死にした方の原因として考えられることについて解説してきましたが、死の兆候として見られていたことの多くが「血行」と関係していました。体は血行が悪いことを伝えるサインを発しますから気づいてあげられるようにしましょう。

動物は病気になると、食べないか、あるいは熱を出します。空腹の時間は細胞の生まれ変わりを強化します。熱が出るというのは温めることで、体温が上がれば免疫も活性化します。自発的に温めたい場合は筋肉を動かすとよいでしょう。特に人間の体の中心であるお腹をハラマキなどで温めるのも重要です。

食べ物にも体を温める食べ物と冷やす食べ物があります。赤・黒・橙の食べ物は体を温め、青・白・緑の食べ物は体を冷やします。年とともに体温は下がりますから、体を温める食べ物、つまり、牛乳よりチーズ、うどんよりそば、白ワインより赤ワイン、緑茶よりも紅茶、というように選択するとよいでしょう。チョコレートなんかは万能の健康食品ですよ。

死の兆候を事前に察知して、何事も「ほどほど」を心がけて突然死を防止しましょう。

(構成=田中彩瑛)
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