「2級」なら月約15万2200円の支給を受けられる

夫の今までの平均年収はおよそ400万円とのことなので、筆者はそれぞれの年金額を紙に書き出していきました。

障害年金の3級に該当した場合
障害厚生年金 月額 約4万8600円

※障害基礎年金には3級がないので障害厚生年金のみ

障害年金の2級に該当した場合
障害厚生年金 月額 約4万5200円
配偶者の加給年金 月額 約1万8600万円
障害基礎年金 月額 約6万4800円
子の加算 月額 約1万8600円
障害年金生活者支援給付金 月額 約5000円
合計 月額 約15万2200円

※今回のケースで障害厚生年金の2級に該当した場合、配偶者加給年金、障害基礎年金2級、子の加算、障害年金生活者支援給付金も併せて受給できる。

※厚生労働省の「障害年金ガイド」より

障害年金ガイド 令和4年度版
障害年金ガイド 令和4年度版

障害の程度2級

必ずしも他人の助けを借りる必要はなくても、日常生活は極めて困難で、労働によって収入を得ることができないほどの障害です。例えば、家庭内で軽食をつくるなどの軽い活動はできても、それ以上重い活動はできない方(または行うことを制限されている方)、入院や在宅で、活動の範囲が病院内・家屋内に限られるような方が2級に相当します。

障害の程度3級

労働が著しい制限を受ける、または、労働に著しい制限を加えることを必要とするような状態です。日常生活にはほとんど支障はないが、労働については制限がある方が3級に相当します。

試算を終えた筆者は、障害年金2級の合計金額のところを指さしました。受け取れる合計額が月15万円余りです。

「仮に障害厚生年金の2級に該当すれば、奥様のパートとご主人の短時間就労で月々の生活費は何とかカバーできそうです」

すると妻は疑問を口にしました。