首相とも結び付きの強い財閥に不正会計疑惑
今年1月24日、米国のカラ売り専業調査会社ヒンデンブルグ・リサーチが、インド屈指の財閥でモディ首相とも結び付きの強いアダニ・グループが、モーリシャスのファンドなどを使って不正会計を行っているという調査レポートを発表し、同グループの株価がこの1カ月間で6割以上下がり、約20兆円の時価総額が吹き飛んだ。
同グループは2008年のリーマンショック以降の世界的低金利下で債務を膨らませ、インフラ事業への投資や企業買収で業容を拡大してきたため、今後の資金繰り次第では、経営破綻する可能性もゼロではない。株価は今も下がり続けている。さらに事件は、一財閥の問題に止まらず、こうした疑惑を放置してきたインド政府の信用をも揺るがしており、インド証券取引委員会が調査に乗り出す事態となった。
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