コンプライアンスのギリギリを攻めた過激動画は人気
次に、2つ目として「溜飲下げ欲求」タイプの動画を紹介します。少し過激な行為や、迷惑な相手を打ち負かす様子を見てスッキリしたい。共通点として、そうした欲求がうかがえる動画群です。
近年は社会全体がコンプライアンスに厳しくなりつつありますが、それに伴ってTikTokでは、コンプライアンスの範囲ギリギリを攻めた過激な動画が人気を集めるようになってきました。そのひとつが「世直し口実系過激動画」です。
これは世直しを口実とした、若干行きすぎた行為を投稿したものです。例えば、路上喫煙をする人を過剰なパフォーマンスで注意するYouTuberグループの雨来ズ。(@amekozu.jp)です。動画「渋谷の路上喫煙者を公開説教してみた」は370万回再生されました。
@amekozu.jp 渋谷の路上喫煙者を公開説教してみた#共感性羞恥 #怒らない#叱らない#戦わない#ただ恥をかかせるだけ #マイクパフォーマンス オリジナル楽曲 - 雨来ズ。
また、【オバクルメン】だいさん(@oveclemen_doutoku)の動画「お人好しな道徳5」は、有料駐輪場で入庫のロックをかけない、つまり無料で停めている自転車に次々とロックをかけていく様子を撮影したものです。こちらは63万回再生となっています。
最近はTikTokでも、過激なコンテンツは批判を浴びたり炎上したりすることが多いのですが、皆、過激な動画はやはり見たいようです。これらの動画は、「世直し」を口実にしているため、炎上しそうな行為を罪悪感なく楽しめるということで人気を博していると思われます。