「副業」経験はどう書くべきか

昨今は副業をする方が増えています。そのため、副業での経験・スキルもアピール材料として職務経歴書に書いているのをよく見るようになりました。

しかし、書き方を工夫しないと「あれもこれもやっているようだが、この人のキャリアの軸は何なんだ」と不信感を抱かれることもあります。

副業をしている人に対しては、ポジティブにとらえる企業もあればネガティブな印象を抱いている企業もあるので注意が必要です。

転職エージェントを介して応募する場合は、担当コンサルタントに、応募先企業の副業に対する考え方を聞き、副業経験のアピールが適切かどうか相談してみるといいでしょう。

そして、副業経験を書いてもOKと判断した場合は、本業の職務経歴とは別に「副業」のコーナーを設け、そこにまとめて記載することをおすすめします。

「書かないほうがいい」経験もある

「どれが採用担当者の目に留まるかわからないから、経験をすべて書いておこう」と考える方も多いのではないでしょうか。

けれど、書くことによって面接でピンチに陥ったり、マイナス評価につながったりすることもあるものです。

「具体的にどんな戦略を立てて、どう行動したのか」「どんなことに心がけて取り組んだのか」「どんな成果を上げ、成功のポイントは何だったのか」――など、面接の場で深く突っ込まれたとき、うまく答えられないような経験であれば、職務経歴書に強調して書くことは避けたほうがいいでしょう。

職務経歴書では、「ここを突っ込んで質問してほしい」と思う経験をアピールしてください。

ちなみに、「在籍期間と経験内容の整合性がとれない」職務経歴書に遭遇することもあります。「これだけの短期間に、これだけいろいろな業務をこなし、成果を上げられる?」と違和感を抱かれるケースです。くわしくお聞きすると、やはりサブで関わった程度で、詳細を語れない経験も盛り込んでいることが大半です。

これも当然ながら、採用担当者に不信感を抱かせますので、くれぐれも注意してください。