その医師の医療へのビジョンや考え方をチェックする

一人前と呼べるのは指導医という資格を持っている医師のことだろう。そして一流といえる医師とは、全国からセカンドオピニオンを求めて患者がやってくる医師のことである。これに関しては何の資格もないからホームページには書かれていないが。

松永正訓『患者が知らない開業医の本音』(新潮新書)
松永正訓『患者が知らない開業医の本音』(新潮新書)

ホームページで注目すべき点はもちろんほかにもある。それは院長がどういう診療を目指しているか、明確に述べているかどうかである。クリニックを運営していく上で最も大事なことはなんだろうか。目の前の患者をただ無難にこなしていくことではない。どういう医療を達成したいのか、そのビジョン(展望)とフィロソフィー(考え方)が重要である。そしてそれを実践するには具体的なストラテジー(戦略)が必要になってくる。

「子どもの健やかな未来を願って」とか、「希望と安心を目指して、いつまでも元気に」などというキャッチフレーズみたいなものは、何も語っていないのと一緒である。クリニックでできる医療には自ずと限界があるが、その範囲内でどういう医療を目指しているのか、そのためにはどういう医療を行おうと考えているのか、患者のみなさんには、ぜひそうした記述に注目してほしい。

趣味欄も医師の人柄がわかる大事な要素

また、これから開業しようという医師や、起業しようとしている人には、ホームページを大切にしてビジョンとフィロソフィーを語ってもらいたい。空疎な美辞麗句は簡単に患者やカスタマーに見抜かれる。

患者に症状を説明する医師
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

最近になって開業する医師ほど、ホームページが充実しているようにぼくには見える。若い人にはしっかりとしたそういう意識があるのかもしれない。ホームページは分量(中身)が多ければ多いほどいいホームページである。みなさんには億劫がらずに隅から隅まで読んでもらいたい。

それから、院長の人柄が分かるような趣味のページも重要だとぼくは考えているが、どうだろうか。ちなみにぼくのクリニックのホームページはそちらの方向へ走り過ぎたような気がする。