フエゴ・ロールは、スナック菓子のチートスを使ったユニークな発想で爆発的人気を得ているようだ。チートスと、激辛スナックで有名なタキスを混ぜて粉になるまで潰し、この粉を巻き寿司の表面にたっぷりとまぶす。唐辛子ペーストとライムを練り込んだメキシコ流マヨネーズをかけ、刻みネギを散らして完成だ。
巻いてあることを除いて寿司とはほど遠いが、赤や黄色のカラフルな寿司はインスタ映えすることから、若い世代に特に人気となっているようだ。行列ができるほどの人気だとKENSのニュース番組は報じている。
若い創業者のフランシスコ・ガルシア氏は、毎朝早くからキッチンカーを開け、購入者の声に応えているという。ガルシア氏は「これはヤバい、あんたのフードはとても良いね!」との反応に励まされているようだ。
別メニューとして、甘いマンゴーソースをかけた巻き寿司も用意しており、こちらも人気だという。メキシコ本国でも、マンゴーソースを使った寿司は寿司店で振る舞われている。寿司とマンゴーの取り合わせは意外にマッチしているのかもしれない。
人気メニューになった「天ぷらタコス」
寿司以外にも、日本料理を巧みにアレンジしたメニューが次々と開発されている。
ウェブ上でレシピを公開し、対応する食材セットを通販で出荷している米ブルーエプロンは、「天ぷらタコス」の調理セットを紹介している。
配送されるキットに含まれている冬カボチャを天ぷらにし、同じく配送される生野菜と一緒にトルティーヤで巻くようだ。フライパンで焼き上げれば、ライムとパクチーがポイントの天ぷらタコスが完成する。
ユーザーからは、「このタコスを作ってみた……おいしかった! レシピを教えてくれてありがとう」などの声が寄せられている。
また、男性向けカルチャーサイトの米マニュアルは、白身魚の天ぷらをトルティーヤで巻いた「とっても秋らしいタコス」を紹介している。ほかにも天ぷらタコスはかなりメジャーなメニューとなっているようで、さまざまなメディアに登場する。
味噌、醤油、ワサビ…日本の調味料にも熱視線が向けられる
調味料にも視野を広げれば、日本料理に欠かせない醤油や味噌などのさまざまなアイテムが、海外の食文化と融合を果たしている。