「白紙革命」を受けてコロナ対策は落ち着くのか
「白紙革命」後のコロナ対策転換を受け、中国のネットでは「2019年12月に始まったコロナは2022年12月に終わった。劇終」といった文言が広がっている。コロナ対策を緩和すれば日常に戻れる。ワールドカップを見よ、世界ではマスクもつけずに、スタジアムでわいわい騒いでいるではないか。中国もそうなる、というわけだ。
もっとも、この期待は打ち砕かれることになるだろう。英紙エコノミストはコロナ対策を緩和すれば、最大で1日4500万人が感染するとの予測を示している。
これまで中国ではロックダウンなどコロナ対策に伴う混乱はあったが、コロナそのものによる混乱は、初期の武漢市をのぞいてなかったと言ってもいい。
コロナ対策転換後の今後は、これまで世界が経験してきたような問題を次々と経験することになるだろう。医療崩壊による死亡率の上昇、感染者の多発による工場や物流の操業停止とサプライチェーンの混乱などが考えられる。
経済的に深いつながりを持つ日本への波及も免れられない。