自分の目標やビジョンを考える

これらを踏まえ、面接対策のポイントを押さえておきましょう。

まず、1次・2次面接では自身の経験・スキルの強みを伝えられるように整理・言語化しておくことが大切。しかし最終面接に臨む際には、自分自身の「WILL」=「自分はこの会社で何を成し遂げたいのか」「自分はどうなりたいのか」といった目標やビジョンを考えておくことをお勧めします。

ただし、注意も必要です。「WILL」を持っている人は成長可能性を感じられますが、それに固執し過ぎると逆に警戒されます。

「私はこれがやりたいので、それ以外のことはやりません」といったような印象を与え、強いこだわりを見せてしまうと、それはそれで採用を見送られてしまうことになります。人数が限られているベンチャー企業では、担当範囲外の業務にも柔軟に、臨機応変に対応していく姿勢が求められるからです。

「WILLを持ちつつ、状況に応じて柔軟に対応する。変化も受け入れ、新しいことにチャレンジする」

そんなマインドを持てば、採用される可能性は高まります。

「理念への共感」も重視される

「WILL」を語れるようにしておくことと同時に、コーポレートサイトなどを見て確認しておきたいのが、応募先企業が掲げる「理念」です。

近年は、「パーパス(存在意義)」「ミッション/ビジョン/バリュー」などとして表明する企業も多いですね。

これらを、社会に向けた「ポーズ」「建前」などと捉えている方もいらっしゃいますが、成長力が高い企業の経営陣ほど、「理念」「パーパス」「ミッション/ビジョン/バリュー」にこだわりを持ち、大切にしているものです。

採用選考において最重視するポイントとして「自社の理念に共感してくれる人」と明言する社長も少なくありません。

最終面接前には、会社の「理念」「パーパス」「ミッション/ビジョン/バリュー」を改めて理解し、自分がそれに共感できるかどうかを考えてみましょう。

できれば、これまでの自身の経験の中で、応募先企業が大切にしている理念や行動指針を体現していたことを振り返り、具体的なエピソードとして語れるようにしておいてください。

以上、女性が最終面接でつまずきやすいポイントをお伝えしました。

その他にも最終面接で不採用になる理由には以下のようなものもあります(図表1)。

【図表】最終面接で落とされる人の行動5つ

こうした点にも注意して、最終面接に臨むようにしてください。

(構成=青木典子)
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