正面から勝負をしない

仕事で勝つための第一条件。それは「正面から勝負をしない」ことだ。

実績十分の強者がいるフィールドでは勝負しない。少なくともその強者と同じ手法は取らない。

ようするに差別化だ。どこでなにをやるか。どこでなにをやれば、あなたは強いのか。差別化なくして成功はない。まずなによりもそれを頭に入れてほしい。

僕は高校卒業後、地元の工場に就職。でも数カ月で退職。今後の進路に思いあぐねていたとき、ひとりの会社経営者と出会う。この出会いは僕にとって大きな転機だった。そこから約1年間、その人の会社に勤め、ビジネスを一から学んだ。これは自慢だが、そこでの僕の営業成績はいつも断トツのトップだった。

そして独立。兄とともに事業を興した。そこでも1年間、脇目も振らずその仕事に打ち込み、ビジネスのイロハを肌で知りつくした。で、結論。ビジネスは基本さえ押さえればだれでもうまくいく。あたりまえのことをあたりまえにやる。それもまた勝つための鉄則のひとつだ。

金髪起業家として月収1000万円を達成

つぎに僕はその2年間で培ったビジネスの手法自体を商品として売りはじめた。「金髪起業家ヒカル」と名乗り、情報商材ビジネスに乗り出したのだ。するとあっという間に月収1000万円を突破。100万どころではない。その10倍だ。もちろんうれしかった。でもうれしさの半面、興ざめする自分もいた。

YouTuberのヒカル氏
写真提供=徳間書店
YouTuberのヒカル氏

こんなもんか。こうもあっさり成功するのか。つまんないな。そう思った。このまま情報商材ビジネスを続ければお金に不自由することはないだろう。でも物足りない。ヒカルの名はその業界ではあるていどは知られるようになった。でもぜんぜん物足りない。僕はもっと有名になりたい。有名になって世界を変えたい。それこそいまこの記事を読んでくれているあなたに知ってもらえるような存在になりたかった。