優秀なボランティアサポーターの力をフル活用

――ぜんぜん違う話ですが、松丸さんは一日どんな時間の使い方をしていますか。

フレキシブルですよ。とても幸せなのは、仕事とプライベートの境目がなくて、わりと全部一緒なんです。ワークライフバランスとか考えません。趣味もいろいろあるのですが、今はルーム・トゥ・リードの活動を上回る趣味がないので、必然的に時間の多くを占めるようになります。

――それが、究極のワークライフバランスですよ(笑)。

ただしリモートで仕事をしているので、メール地獄に陥りやすいですね。だから朝はまずメールをみることからのスタートになります。

――オフィスへ行く時間などは決まっています?

特に決まっていませんが、週のうちにオフィスにいる時間、外出する時間はなるべく集中させています。メンバー同士には時差もあるので、常にパソコンを持ち歩いていて、行った先がオフィスです。ミーティングの時間はお互いに譲りながらやっていますね。ちなみに電話会議のシステムはシスコシステムズから、オフィスもクレディ・スイスから無償で提供してもらっています。

――僕もオフィスにはあまり居つかなくて、カルチュア・コンビニエンス・クラブにいるときも最終的には部屋も席もなんにもなくして動いていました。身を置いた場所がオフィスになるんですよね。時間の使い方に戻りますが、松丸さんは仕事の時間を自分でデザインして動いているんですね。

はい、ロンドンにいるボスには毎週報告はしていますが、すべて自分でやっています。ただ、業務が多岐にわたるため、月1回コンサルタントをしている大学時代の同期に家庭教師をしてもらって時間の使い方や日々考えていることなど、なんでも相談しています。彼もボランティアでやってくれています。また、そのほかにも優秀な方がボランティアサポーターがたくさんいらして、常に助けられています。たとえば、実は私は企画書を作るのが苦手で……、これも得意な人に頼んでしまっています。そのほか資金調達のイベントをはじめ、いま力を入れているTwitterやFacebookなどのソーシャルメディア、ウェブサイトの大幅リニューアルもボランティアサポーターがすべて仕切ってくださっています。

――それも処世術のひとつですね(笑)。

みなさんもなにか頼まれるかもしれませんよー。なんて(笑)。