取り上げる前にメンタルに目を向けてみる
ところで、依存しやすい子は、ゲームが原因で依存しているように誤解されがちですが、もともとメンタルに何らかの課題を抱いている子どもが救いとして求めたのが、ゲームやSNSだった、ということもあります。
すなわちそれらはむしろ、子どものメンタルを保つ一つのツールだったりするのです。例えば、引きこもって誰とも接触がないという子が、スマホなどでいろいろな人たちと交流するようになることもあります。傍から見るとスマホに没頭してしまい、それで引きこもりになったように見えますが、実は逆なこともあるのです。
メンタルの課題が生じた理由については、それぞれのお子さんやご家庭の事情も関係しますので、なかなか明らかにはできませんが、一つだけいえることは、そういう子どもからスマホやゲームをとりあげても、問題は全く解決されないということです。