健康的な生活習慣で血管力を高めることができる

毛細血管は、外側の表面を薄い膜で覆われた、内皮細胞だけでできています。ですから毛細血管自体には収縮したり拡張したりする機能はありません。したがって、そこにつながる末梢動脈を開くことが毛細血管に血液を流すためのポイントとなるのです。

血管がしなやかさを失い、厚く硬くなりはじめる動脈硬化の初期段階で、内皮細胞の機能が低下して障害が生じることがあります。

●白血球やコレステロールが血管壁に付着・沈着しやすくなる
●血栓ができやすくなる
●平滑筋の伸縮がスムーズでなくなる
平滑筋が収縮したままだと、高血圧を招きます。

こうしたダメージが、動脈硬化を進行させていきます。しかし、内皮細胞には回復力が備わっています。健康的な生活習慣で血管力を高めれば、完全に元の状態に戻すことはできなくても、血管事故を起こしにくい状態に導くことができます。多少、硬くなったり狭くなったりしていても、詰まりにくく切れにくい血管へと修復されます。

内皮機能を低下させる原因を取り除いたり、また機能を高めたりすることができれば、動脈硬化の予防・改善はもとより、血管の老化を止めることができるのです。

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