就職や転職の面接ではどんなことに気を付けるべきなのか。人材コンサルタントの井上和幸さんは「1次、2次、最終面接のそれぞれでは面接官の視点が違う。そのことを把握していれば、自ずといい結果が出るだろう」という――。
面接のイメージ
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

1次、2次、最終で問われることは異なる

採用面接では、およそ一般的な面接ステップとして1次面接、2次面接、最終面接が行われ、それぞれの面接官を人事担当者・責任者、現場責任者、社長・役員が務めます。

企業によっては合間で適性検査が実施され、最近では最終面接後にレファレンスチェック(経歴、身元照会)が行われるケースも増えてきました。

この1次、2次、最終での面接官の視点の違いが、どの段階まで進めるかに影響を及ぼしているのです。

1次面接で見られるのは「過去」

書類選考と1次面接でチェックされるのは、応募者の「過去」についてです。

人事担当者あるいは人事責任者が、職務経歴書に書かれている応募者のこれまでの経歴をチェックし、自社の部門が要請している要件を満たしているかを確認します。

人事とは企業の<社内アウトソーサー>です。経営陣や現場が採用要件として挙げてきた「スキル○年」「学歴・会社歴」「人物像」などをスペックマッチします。

提出している履歴書もしくは職務経歴書の記述が「第一関門=書類選考」突破の大きな鍵を握ります。書かれていないことは相手には見えません。職務経歴署にはあなたのこれまでの職務における経験や取り組み、実績の詳細をしっかり記述しましょう。

面接においては、上記の通り、面接官である人事担当者や責任者の方は、現場や社長から預かった「求人票」の要件にマッチするかどうかを見ることが多いので、面接中には<MUST要件><BETTER要件><求める人物像>の記述に合致する要素を持つことを分かりやすく伝え切ることが非常に大事です。