日本人が気づかぬうちに中韓に大きな差をつけられている

最後に、ビジネスに関係した「国際性」「人材派遣力」の話をしておこう。

道上尚史『韓国の変化 日本の選択 外交官が見た日韓のズレ』(ちくま新書)
道上尚史『韓国の変化 日本の選択 外交官が見た日韓のズレ』(ちくま新書)

中東UAEのある町が、韓国の支援を受けて病院を建てた。韓国の医師、看護師、医療技術者など200名余りが派遣されて住んでいる。韓国の非常に有力な大学病院が協力した。地元社会への直接的な貢献として、韓国はとても高く評価されていた。日本であれば、医師3、4名を1年間派遣するのも大ごとではないだろうか。

「外国へ1年(3年)行って仕事したい人?」と聞いた瞬間、韓国では優秀な人が大勢、競って手をあげるのだ。母国を離れ海外で仕事することが、キャリア設計においてプラスになるのだ。残念ながらこの点で、日本は韓国から大きく水をあけられている。以上、地道な営業努力も海外への積極性も、かつては日本の得意分野だったが、今は中韓の後塵こうじんを拝することが少なくない。そして日本人の多くはそのことを知らない。

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