「朝食7000円」のNYでどうやって育てるのか

私のような由緒正しい貧乏人は、すぐにおカネのことを考えてしまうのだが、世界一物価が高いニューヨークは、このところの物価高騰が半端ないらしい。

先日、同地で暮らすタレントの渡辺直美がテレビに出て、「朝食が7000円、ランチは2万円」と語って話題になった。

一般的に、日本での出産費用は50万円といわれるが、アメリカでは200万円が相場だそうだ。設備の整った大病院ならさらに高くなるのだろう。

ニューヨーク、マンハッタンの街並み
写真=iStock.com/Rawf8
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小室圭さんが勤めている法律事務所の年収は600万円(なかには弁護士と同等の2000万円という報道もある)で、眞子さんはメトロポリタン美術館で働いているが無給(一部には有給だという報道も)だとすれば、マンションの家賃を払うのが精一杯だろう。

もし、小室圭さんが3度目の司法試験に受からなかったら、眞子さんが持っているといわれている“持参金”を取り崩してしのいでいくしかなくなるが、子どもをニューヨークで育てていくには、1億円といわれる“貯金”もそう長くはもつまい。

週刊誌には、“かなりの額を補塡ほてんしてくれるパトロンがいるのかもしれない”というたぐいの噂がよく載るが、秋篠宮家ではないとしたら、奇特な大富豪でもいるのだろうか。

だが、タダより怖いものはない。元皇室、将来は天皇の姉君というブランド欲しさに近づき、食い物にしようと考えている人間がいるかもしれない。

「他人の善意にすがりっぱなし」は甘すぎるのではないか

老婆心ながら2人にいわせてもらえば、人生で大事なことは「自立」ということであるはずだ。自由に自分の思った通りに生きたいのなら、精神的にも金銭的にも自立することが求められる。

眞子さんは生まれてここまで、金銭的な問題で悩んだことはなかっただろう。初めてその問題に直面したのは、小室圭さんの母親の金銭トラブルであったに違いない。小室圭さんは逆に、幼い頃から金銭的な悩みを抱え、そのたびに、他人の誰かに助けてもらって生きてきたようだ。

きついことをいえば、2人とも自ら金銭的な問題を解決したことがない。なんでも人任せだったはずだ。しかし、これからも他人の善意にすがって生きていけると思ったら、甘すぎるというしかない。

生まれてくる子どもたちがそんな両親を見て育てば、人間にとって一番大事な自立という精神が養われるだろうか。