支払いや入金を催促する

お金の催促は、連絡や作業の催促とはレベルが違います。うまくいくかどうかが損得に直接関わります。

お金の話となると、こちらの切迫感も強まってきます。でも、だからといって相手に強く言えば解決するわけではありません。感情的な行き違いを防ぐため、むしろ最大限気を使う必要があります。

件名:デザイン料お支払いにつきまして
いつもお世話になっております。○○社の○○です。
先月○月○日に納入いたしました○○のデザインに関しまして、デザイン料を○月○日にご入金いただくお約束になっておりましたが、まだご入金がございません。
つきましては、至急ご入金いただけますようお願い申し上げます。
件名:デザイン料ご入金のお願い
○月○日に納入いたしました○○のデザインに関しまして、デザイン料を○月○日にご入金いただくお約束になっておりましたが、ご入金がなかったため、○月○日にお問い合わせのご連絡を差し上げました。
その後、まだご連絡をいただけておりません。
至急ご入金いただけますようお願い申し上げます。
弊社は決算を控えており、ご入金がないために経理作業に支障をきたしております。
何とぞ速やかにご入金いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

深刻度がぐっと上がる

●弊社は決算を控えており、ご入金がないために経理作業に支障を来しております

入金の催促は初回と2回目ではかなり状況が違います。

初回は忘れていた可能性もあり、確認の意味で問い合わせたのですが、これが2回目となると、支払いの遅延は明らかです。

1つ目の文例では相手が忘れていた可能性を考慮した内容ですが、2つ目の文例はそうではなく、厳しく督促をする内容になっています。

こんな表現も

●経理業務に影響が出ております
●経理業務に差し支えが出てまいります
●当方としても困惑しております

支払いが遅延していること自体、こちらが困る理由になります。入金確認がいつまでもできないことで、経理担当者が困ることは確かなので、「経理業務に支障」といった文言を入れておくと、事態は深刻であり迷惑をこうむっているという感じがはっきり伝わるでしょう。