実績を着実に上げる西大和、大宮開成、開智、洗足……

大学通信情報調査・編集部部長の井沢秀氏は次のように語る。

『プレジデントFamily 中学受験大百科2022』
『プレジデントFamily 中学受験大百科2022』

「共通テストの平均点低下は、受験対策に時間を多く当てている私立進学校にとって有利に働いたと言えるでしょう」

逆風にもかかわらず、近年、進学実績を継続的に上げている西大和学園(11位)、大宮開成(115位)、開智(99位)は今年も安定的に進学実績を上積みした。

「西大和学園は東大の受験者数、合格者数が増加傾向にあり、着実に実績を伸ばしています。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)を筆頭とした課外活動にも積極的に取り組んでいるため、幅広い学力向上につながっています。また、関東の大宮開成、開智、東京都市大付属(34位)、東京都市大等々力(131位)などは中学受験ブームによって優秀な生徒が集まってきており、少しずつ進学実績が向上しつつあります」

女子校では、洗足学園(42位)や女子学院(25位)が注目どころだ。

「洗足学園は東大18人、女子学院は早慶の合格者数が女子校で最多です。親御さん世代と合格実績が大きく異なる学校もあるので、ランキングに注目してみてください」

以下のページで、私立中高一貫校 難関国立大学現役合格率ランキング1~150位、東京大学・京都大学の現役合格者ランキング、東大・京大学校推薦型・総合型選抜合格校一覧を紹介しよう。

※私立大は、各大学が公表した合格者数。推薦などの合格者を含んでいないことがある。国立大と国公立大医学部医学科の合格者数は、合格実績のある学校への調査による2022年3月31日現在判明分。非公表や未集計などの場合もあり、掲載した人数よりも合格者が多いことがある。合格率は、合格者数÷卒業生数×100で算出した。定時制や通信制を併設する学校の卒業生数は全日制のみの人数。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差。合格率のランキングでは、卒業生数が50人未満の学校は掲載していない。