参院選が間近に迫っている。Z世代の若者たちは、今回の選挙のどこに関心を寄せているのか。若者研究の第一人者である芝浦工業大学教授の原田曜平さんが大学生の座談会を開催。彼らの本音を聞き出した――。
それぞれ吹き出しを手に掲げる若者たち
写真=iStock.com/Rawpixel
※写真はイメージです
【座談会参加者】
田中(仮名)/慶應義塾大学4年生
佐藤(仮名)/法政大学1年生
斉藤(仮名)/慶應義塾大学3年生
井上(仮名)/慶應義塾大学4年生
鈴木(仮名)/慶應義塾大学2年生
後藤(仮名)/東京理科大学3年生
梅田(仮名)/日本大学3年生

総裁選ほどの盛り上がりは見られず

【原田】参院選挙が間近に迫っていますが、皆の周りではどれくらい話題になっていますか? 昨年の自民党総裁選挙は、若者の間でかなり話題になっていたようですが、今回も盛り上がっていますか?

【田中】定期的に政治の話をするような意識高い系コミュニティーにいますが、あまり盛り上がっていません。昨年の総裁選では、総理も変わるなど規模が大きかったため、投票はできないけど、お酒を飲みながらみんなで誰を応援したいか話したり、誰が当選しそうか予想したりして盛り上がっていました。しかし、今回は話題にすら出ないことが多いです。