遠方の親族が相続トラブルに巻き込まれたとき、どうやって解決に導けばいいのか。都内に住む医療・保健ジャーナリストの西内義雄さんは、九州に暮らす義母の相続トラブルを解決した経験がある。西内さんは「義母は、子供のいない90代の叔父夫婦を献身的に介護していたが、そのことから『財産目当てじゃろが』といわれのない言葉をぶつけられるようになった」という――。(前編/全2回)
78歳の姪が90代の叔父夫婦の面倒を見る老老介護
コロナ禍になる前のこと。
九州に暮らす筆者の妻の母親、つまり私にとって義母にあたる人物は、とても優しく、おおらかな人だった。当時の年齢は78歳で、名は幸子(仮名)。84歳の義父とのふたり暮らし。少し膝の調子が悪かったものの、ある時期から同じ市内に住む90代の叔父夫婦の家に足を運ぶ回数が増えていた。
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