こんなにも上がった! 日常生活を脅かすインフレの影響

電気代

日本の電力の大部分は火力発電です。燃料価格が高騰すると、電気代に反映されます。東京電力の場合、2022年6月の一般的な家庭(平均モデル)の電気代は8565円。1年前の2021年6月は6913円でしたので、1年間で1652円上昇しています。

ガス代

ガス代は原料費の変動によって料金が変動する「原料費調整制度」によって、料金が毎月調整されます。東京ガスの場合(東京地区等)、2022年6月の標準家庭のガス代は5808円。こちらも、1年前の2021年6月は4697円でしたので、1年間で1111円上昇。なお、大手ガス会社のガス代は10カ月連続で上昇中です。

水道代

水道代は地域差が比較的大きく、値上がりしていない地域も多くあります。しかし、たとえば神奈川県横浜市は2021年7月より平均12%値上げ。群馬県前橋市では2022年4月より平均17%の値上げで、2025年4月からはさらに平均4%の値上げとなり、合計21.7%の値上げを予定しています。人口減少による料金収入の悪化、老朽化した設備の更新が値上げの理由として挙げられています。

ガソリン代

政府が補助金を支給したガソリン代も値上がりが続きます。経済産業省資源エネルギー庁「給油所小売価格調査」によると、2022年5月16日のレギュラーガソリンの小売価格の全国平均はリッター170.4円となっています。1年前(2021年5月17日)は151.8円、2年前(2020年5月18日)は125.5円でしたので、この2年でおよそ36%も値上がりしています。

燃料費
写真=iStock.com/fatido
※写真はイメージです

通信費

近年毎年上昇してきたスマホ代は、大手3キャリアの格安プランやサブブランドの登場により抑えられるようになってきました。しかし、データ通信量1GBまで基本料金0円で利用できると話題になった楽天モバイルが0円プランの終了を発表。2022年7月からは、これまで0円で利用してきた方も1078円(3GBまで)の基本料金が発生します。

日用品

「クリネックス」ブランドの日本製紙クレシアはフェイシャルティシュー・トイレットロール・ペーパータオルなどの家庭紙製品を2022年4月1日より10%以上値上げ。「エリエール」の大王製紙も同様の家庭紙製品を2022年3月22日より15%以上値上げしています。さらに花王も2022年4月1日より紙おむつの「メリーズ」「メリーズパンツ」を約10%値上げしました。