「家族以外は頼れない」という考えに囚われるのは危うい
一緒に暮らす家族を大事に思うことはもちろん素晴らしいことですが、「家族だけしか信じられない」「家族以外は頼れない」という考えに囚われすぎてはいけないと思います。家事も育児も「家族なんだからやって当然」と固執すると、夫婦が互いに相手の義務不履行をなじりあうという状況を生みます。
親の介護についても「家族が親の面倒を見て当然」という意識は、離職してまで介護を優先するという方向に向かわせ、結果本人の経済的破綻による悲劇的な親子共倒れを招きます。
かつて安心な囲いだった家族が、今や家族のみんなを縛り付ける鎖になっている。「家族を頼る」ことと「頼れるのは家族しかいない」というのはまったく違います。
血がつながっていなくても、同じ屋根の下に住んでいなくても、いつも一緒にいなくてもいい。必要に応じて、場面に応じてつながり、自分のできる範囲で、助け合える。そんな「接続する家族」の視点が、今後は必要ではないでしょうか。
これからの新しい家族のカタチ、みなさんはどうお考えになりますか?