中国による台湾侵攻のリスクに日本はどう備えるべきなのか。台湾から約110キロの距離にある沖縄県の与那国島では、陸上自衛隊による配備増強が進んでいる。さらに「台湾人避難施設」の建設構想も浮上しているという。政治ジャーナリストの清水克彦さんの現地リポートをお届けする――。

中国軍が訓練を繰り返し「戦時下にあるよう」

本土復帰から50年を迎え、51年目に突入した沖縄。なかでも台湾や尖閣諸島に近い沖縄県与那国町(与那国島)や石垣市(石垣島)など八重山諸島の自治体では、「軍事的プレゼンスを増す中国にどう備えるか」という大きな課題を抱えている。

実際、このところ中国軍による動きが目に見えて活発化している。