「あの時、夫婦で別の道を探していれば…」

冷え切った夫婦関係を修復しようとする気力もないまま、別れることを義両親に伝えたところ「離婚は止めないが、孫だけは置いていってくれ」と懇願されたのだった。

その後、親権を得て新しい生活をスタートさせたR美さんだったが、決して余裕があるとはいえない現在の状況で、過去を後悔することが増えたとのこと。「もしもあの時、夫婦で別の道を探す努力をしていたら、子供の将来も私自身も、今とは違っていたかもしれない。そう考えると、あの時の自分の決断が間違っていたのではないかと思えてならない」。

「あんなに母親に依存しているとは思わなかった」

【CASE2】娘を溺愛する義母に鬱陶しさの限界を感じる夫のケース

「自分の家に帰っても、どこにも居場所がないのは精神的にキツい」と夫婦問題の相談に訪れたK太さん(33歳)は、1年前に友人の紹介で知り合った2歳年下の女性と結婚。新居は妻の実家の近くに35年ローンを組んで建てたとのこと。「すぐに子供をつくろうという話をしていたので、子育て中は妻の実家が近いほうが何かと便利だろうと思った」という。

ミニチュアの家とお札と電卓
写真=iStock.com/SB
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ところが、実際はK太さんの思い描いた通りにはいかなかった。2人きりでスタートするはずの甘い結婚生活は、妻の母親が夫婦の間に割って入ってきたことにより崩壊したのだった。「結婚して初めて気づいたのは、妻が『マザコン嫁』だったこと。あんなに母親にベッタリ依存しているとは思わなかった」。

「子供ができるまでの妊活中はストレスフリーでのんびり過ごしたい」という本人の希望もあって、しばらくは専業主婦として家事を担うはずの妻は、毎朝K太さんが通勤で自宅を出るタイミングで近所に住む義母を呼び寄せるのが習慣になっていた。「家事が苦手な妻に料理や洗濯物をたたむコツを教えてくれるという義母を、初めはありがたいと思ったが、毎日あまりにも長時間滞在していることに鬱陶しく感じはじめたのも事実」。K太さんが帰宅すると、「おかえりなさい」と義母が出迎えることも珍しくないという。

平気で夜遅くまで居座り、親子だけの会話をする義母

義父が外出している時などは、平気で夜遅くまで娘夫婦の自宅にいる義母。娘の夫の存在に気づいていないかのように、親子だけにしかわからない話で楽しそうにしている2人の姿を目の当たりにすると、「いい加減に帰ってほしい」とは言えないK太さんだった。

決定的だったのは、リビングでくつろいでいたK太さんが、キッチンで話している義母が妻に放った言葉を聞くとはなしに聞いてしまった時のこと。「『正直な話、ダンナさんが誰であろうとママにはまったく関心がないの。あなたがこうして近くにいてさえくれればそれで十分幸せだわ』という義母のセリフに『ありがとう。うれしい』と答える妻の明るい声を聞いた瞬間、『この結婚は失敗だった』と悟った」。

「別れるなら子供ができる前のほうがいい」という周りからのアドバイスもあって、現在K太さんは離婚を考えている。