4~5月の大型連休が始まろうとしている。ノープランだったものの、「どこか連れてって」と家族からの要望などで急遽出かけるというケースもあるだろう。ワクチン接種が進んだこともあり、これまでの外出自粛の反動で、今年のGWこそどこかへと考える人も多いだろう。だが、FPの黒田尚子さんは「連休直前や連休中に、突然予定が決まる家はお金が貯まりくい傾向にある。特に浪費に陥りがちなのは比較的収入の高い家庭で、自分や家族へのご褒美消費やアウトレットでのまとめ買いで簡単に予算オーバーしてしまう」という――。

※本稿は、黒田尚子『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』(日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。

2022年5月のカレンダー
写真=iStock.com/Yusuke Ide
※写真はイメージです

連休、突然予定が決まる家はお金が貯まりくい

現在、日本の祝日は16日。2016年から、8月11日が「山の日」に制定されてこれだけの日数となりました。近年では、土・日・月の三連休を作るため、「ハッピーマンデー制度」が導入され、ぐっと連休が増えた印象です。私が子どもの頃は三連休なんて滅多にありませんでした。ただ、休みが増えて嬉しいことばかりではありません。

第一生命が毎年行うサラリーマン川柳は、今やその時代の世相を表す指標の一つ。「スカイツリー 家族でのぼると 高いツリー」(ソラミロタウン/第26回2012年 第一生命サラリーマン川柳コンクール『サラ川で考える「日本の消費」』より)と詠まれたように、お出かけすればお金がかかります。それに、普段はちゃんと節約しているのに、大型連休に出かけるとなると、つい財布のひもがゆるみ、湯水のようにお金を使って、最終的に後悔するという人は多いものです。

行楽地への旅行やアミューズメントパークなどへ出かけ、楽しみの後にやってくるのは、請求書あるいはクレジットカードの利用明細書の束。「せっかく旅行に来たのだから」などを言い訳に浪費を重ね、翌月になって頭を抱えてしまうことになります。