とにかく「動け」
では、どうすれば「成長する思考態度」を持つことができるか?
私は、とにかく「動く」ことと、「誰かの役に立つことを無心でやってみる」ことだと考えている。
実際、役職定年になろうとも、不甲斐ないポジションに異動になろうとも、自分の立ち位置を受け入れた人たちは、謙虚に若い社員に教えを請うて、目の前の仕事を「少しでもいい仕事」にすべく努力していた。
周りが忙しそうにしているときには、「何か手伝おうか?」と声にする勇気を持つ人たちだった。彼らは「暗黙知」を半径3メートル世界の人たちのために生かすことで、若者たちの頼れる父親のような存在になっていたのだ。
ついつい競争社会で生きていると自分を大きく見せたくなるものだが、人は強さより弱さに惹かれ、どこか欠けたところのある人ほど魅力的だったりもする。
スイッチを押すのはあなた自身
繰り返すが、「人格的成長」のスイッチは、ア・ナ・タにしか押すことはできない。
すべての人間に「人格的成長」の機能が常備されているけど、これだけはアナタ次第だ。
動きさえすれば、人格的成長のスイッチは完全にオンになる。たとえ危機に遭遇しても、脅威ではなく「自分に対する挑戦だ」と思えるので、「とにかく動け!」。その大切さに気づくか、気づかないかだ。