茨城県つくば市には公立の小中一貫校(9年制)が4校ある。中でも、みどりの学園義務教育学校は2018年の開校以来、児童生徒数が増え続けている。少子化にもかかわらず、今春の新入学生は実に400人・クラス数は11に達するという。入学するため、都内などから家族全員で移住してくるケースも増えている。なぜ、人気沸騰しているのか。プレジデントFamily編集部が授業を密着取材した――。

※本稿は、『プレジデントFamily2022年春号』の一部を再編集したものです。

新1年生は400人 毎年増え続ける入学希望者

つくば市立みどりの学園義務教育学校は、2018年に開校した9年制の小中一貫校だ。公立の9年制学校というのは耳慣れないが、つくば市では珍しいものではない。

12年度から市内の全小・中学校53校、15学園で小中一貫教育化を進めており、現在は同校を含めて4校が9年制を採用している。

「中学に入学した段階で勉強についていけなくなったり、人間関係など環境の変化によって不登校になったりする“中1ギャップ”という言葉がありますが、こうした問題に対応するため、6年・3年で区切るのではなく、小中9年間を一貫教育しようという考え方です。中学受験を目指す子供に対しては、自分で決めた目標ですので応援していきます」

プレジデントFamily2022年春号
『プレジデントFamily2022年春号』

同校の毛利靖校長はこう語る。

さて、驚くべきは同校の児童数の増加っぷりだ。現在、在校生は9学年で1600人ほどだが、学年が下がるにつれてクラス数が増えているのだ。小学校に当たる学年だけを見ても、5、6年生各4クラス、4年生6クラス、3年生7クラス、2年生8クラス、1年生9クラス。

そして、この4月の新入生は400人ほどで11クラスになるという。少子化の時代に驚くべき現象だ。増え続ける児童数に対応するため、新校舎を増築している。

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