6割の人が仕事のための情報収集を習慣化できていない

新たなスキルや知識を身に着けなくてはいけなかったり、未経験の仕事に取り組む際に、「今さら無理」とか「今さらそんなことを覚えても」と思ったりしていませんか?

「今さら」は、50代の禁句です。

50代の人たちに「あなたは、仕事に役立つ情報収集のために、新聞・書籍購読やセミナー参加などの自己学習に、日頃から取り組んでいますか」と聞いてみました。

結果は図表3の通り、「あまり取り組んでいない」が47.0%、「まったく取り組んでいない」が17.0%。なんと6割以上の人が自己研鑽に取り組んでいないようでした。

これはダメです。

この厳しい時代にパフォーマンスを発揮していくためには、自己学習は不可欠です。新聞や本を読んで、新しい知識を得ましょう。セミナーに参加して、新しいスキルを獲得しましょう。「今さら」という意識を捨てることが、今後の人生を大きく左右します。

「今さら」と言えるほどの偉業を成し遂げたか

これまでお伝えしてきたように、僕らの世代は50代になっても、あと20年、30年と働くことになるかもしれません。今さら覚えなくてもいいことなんて、何ひとつないのです。まだまだ勉強を続け、成長していかなくてはいけないのです。

そもそも「今さら」と言えるほど、何かの偉業を成し遂げたのでしょうか。ありとあらゆることをやり尽くし、ビジネスパーソンとしても人間としても、すでに完成した人だったら「今さら」と言う資格があるのでしょうが、そんな立派な人はそうはいないはずです。

企業の人事担当者と「人事制度を見直してみませんか」「評価制度を導入してみませんか」といった話をしていると、「いやぁ、今さらいいですよ」といった反応をされる方がいらっしゃいます。そういう方々は、ほぼ50代です。