失礼ながら、とんでもない考えだと思います。企業は優秀な人材がいなければ勝利できませんし、成果評価がなければ優秀な人材を育てることはできません。私たちのいう評価とは、細かい評価用紙や山ほどの事務作業のことではありません。
マネジャーが行うべきは、直属の部下と一対一で向き合って、「よかった点」と「改善が望まれる点」を記した一枚の用紙を一緒に検討していくことだけです。そして、それは年に1度ではなく、年に3、4度(卒倒しないでくださいよ)、特に、昇給やボーナスや昇進があるごとに行う必要があります。
以前、経営者の仕事はたくさんあると述べたことがあり、私たちは地球温暖化に備えて準備することも経営者の仕事の一つとしました。しかし、結局のところ、最高のチームを築くこと以上に大切な仕事はまずありません。
そして、最高のチームを築くためには、格別優秀な社員とダメ社員にだけ評価を伝えるというやり方はいけません。すべての社員が自分はどの位置にいるかを年に何度か、よく知る必要があります。
(翻訳=ディプロマット 写真=Getty Images)