浪人は「自分勝手で苦しい選択肢」だけど…
対処法としては大変味気ないですが、僕はそもそも遊びに行きたくなるきっかけをなくすために、浪人中の人との接触をほぼ完全に断っていました。僕が浪人していた予備校ではクラス制だったのですが、クラスの人とはほとんど話さず、接点を持たず、いつも一人で行動するようにしていたのです。
有名進学校から流れてきたクラスメートたちに対して、まったくの無名校からフラッとやってきたという僕の出自もあり、クラスメートからは、かなりの変人であるように映っていたと思います。しかし、この戦略をとったからこそ、僕は、浪人中の1年間という長い期間、自分をコントロール下に置くことができたのです。
浪人とは、自分勝手で苦しい選択肢です。リスクしかありません。
だからこそ、浪人すると決意するのであれば、その先に掲げる目標は、きっとそのリスクに見合うだけの価値があるものなのだと思います。
僕は「東大に合格することが人生を切り開くことにつながる」と固く信じていました。高卒で就職しても生涯年収はたかが知れている。それなら、一発逆転を狙って東大受験をしてみてもよいではないか、と考えたのです。
浪人の先に何を見いだすかは人それぞれかと思います。周りからはさまざまなことを言われるかもしれませんが、すべてはあなたの責任による、あなたの人生の選択肢です。
自分で浪人すると決めたのであれば、遊びほうけたりせず、自分の目標を貫き通してほしいと思います。きっとその先に待っているものは、浪人で消費した1年などとは比べ物にならないほど、素晴らしいものであると思います。きっと楽な旅路ではありませんが、最後まで歩ききられることを応援しています。頑張ってください!