悪口を言ったり、ハラスメントをしたり、マウンティングをしたり……。そんな「職場のめんどくさい人」は、どのように攻撃対象を決めているのか。産業医・精神科医の井上智介さんは「いわゆる『めんどくさい人』には5パターンある。いずれのパターンでも、『いい人』ほどターゲットにされやすい」という――。

※本稿は、井上智介『「あの人がいるだけで会社がしんどい……」がラクになる 職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。

男性の発言にストレスを感じる女性
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①悪口、陰口ばかり言う人

この人たちの特徴は、「平等であることを人一倍意識している」という点です。

仕事の能力や営業成績、果ては容姿まで、何においても人より際立って優れている人が許せない。あるいは、彼らより「できない」とみなされた人にも極端な態度をとります。

皆の足並みを乱す人が許せない、皆自分と同じようにするのが当然だと考えているのです。

そのため、

「あの人だけ評価されるのはずるい」
「私がこれだけしんどいのだから、みんな同じ思いをするべきだ」

といった考えから、「あの人は裏でこんなずるいことをしている」などと陰口をたたくことで、気に食わない人の評価を下げようとします。

さらに注意しなければならないのは、彼らはあからさまに陰口を聞かせようとするのではなく、いかにも「貴重な情報」であるかのように話してくるという点です。

このような人がいたら、決して話を鵜呑みにしてはいけません。

何においても自分と同じレベルでなければ気が済まないだけでなく、歪んだ正義感で自分自身の承認欲求を満たしている人たちだとも言えるでしょう。