「睡眠日誌」でわかる3つの睡眠タイプ

睡眠時間には、大きな個人差があります。ですから、一概にどのような睡眠のとり方がいいということは言えません。それよりも、自分がどのような睡眠のタイプなのかを知って、仕事や生活習慣の範囲内で最善の睡眠のとり方を探ることが大切だと思います。

そこで役に立つのが「睡眠日誌」です。何時に寝て、何時に起きたかを記録するだけのシンプルなものなので、どなたでも今すぐにはじめられます。一定期間記録することで自分自身の睡眠タイプがはっきりとわかりますので、ぜひ試してみてください。

①休日補塡型

平日にくらべて休日の睡眠がかなり長いタイプです。平日に規則正しく起きていて、睡眠不足になっていないと自分で思っていても、睡眠時間が足りていない可能性はあります。

とくに通勤時間が長い人は、休日補填ほてん型になりやすいと言えます。

試しに、休日に目覚ましをかけずに起きてみてください。平日より2時間以上長く眠る場合、睡眠不足の可能性があります。3時間以上になると、明らかな睡眠不足と言ってよいでしょう。対策としては、平日の睡眠時間を増やすことを考えてください。「寝だめ」はできませんので。

また、休日前の夜更かしと休日の朝寝坊は、ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ぼけ)と呼ばれる体内時計のズレを生じることがあります。その点でも注意が必要です。

ベッドの中で時計に手を伸ばす女性
写真=iStock.com/chinaface
※写真はイメージです

帰宅後に数時間寝てしまう人は要注意

②帰宅後睡眠型

これも睡眠不足の典型です。学校や仕事から帰ってきて、夕方にちょっと寝てしまうタイプです。30分くらいならいいのですが、1時間半、2時間と寝てしまうと体内時計がズレる原因になります。

夕方に長時間寝てしまうと、夜遅くまで眠れなくなってしまいます。それでも朝は早く起きなくてはならないので、結果的に睡眠時間が不足してしまいます。

重要なのは帰宅後の睡眠のとり方です。本当に睡眠不足を解消するには、2時間ぐらいしっかり寝たほうがいいのですが、それによって入眠時刻がずっと遅れてしまうようであれば具合がよくありません。寝過ぎなのか適正なのかを判断する基準は、この入眠時刻です。寝ようと思う時刻に眠くなるかどうか。いつも12時ぐらいに寝ているのに、1時、2時になっても眠くならないというのは、帰宅後の睡眠のとりすぎです。