高学歴であれば仕事の能力が高いとは限らない。ネット家庭教師「毎日学習会」代表で、『人間ぎらいのマーケティング 人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)を書いた林直人さんは「私は慶應受験向けの塾を経営しているが、講師を採用する際に、大学名よりも高校名に注目する。都内難関進学校から慶應に進学した『都落ち組』は、期待外れとなるおそれが強い」という――。
経営者を苦しめる「期待はずれ高学歴組」という存在
コロナ禍は収束の気配もなく、唯一上り調子だった株式市場も大暴落を迎えている。
経営に関わるビジネスパーソンは様々な問題を抱えているが、もっとも大きな課題が「人手不足」だ。そのなかでも高い情報処理能力を期待され、引く手あまたとなっているのが「高学歴組」の人材である。
とはいえ、複数の上場企業幹部から話を聞いてみると、採用したもののパフォーマンスを発揮ではない「期待はずれ高学歴組」もまた多いという実態もあるという。
そこで、自身が経営しているネット家庭教師事業で実際に「高学歴組」の人材を採用している経験をもとに、「仕事ができない高学歴人材」の3つの特徴をまとめていきたい。
「都落ち組」は仕事ができない
まず、「都落ち組」は仕事ができない、ということだ。
私は、講師希望者の経歴を見る時に、大学名よりも実は高校名に注目する。これは、慶應義塾大学の入試が持つある特性に由来する。