家事は何のためにやるかといえば、自分や家族が「快適に楽しく過ごす」ため。

快適に楽しく過ごすのが目的のはずなのに、やりたくない日に無理に家事をしてイライラしてしまっては本末転倒です。そうまでして家事をサボらないことより、自分や家族のハッピーを優先していいんじゃないでしょうか。

だから、大掃除をしなくていいように普段からきれいに保つにしても、「なるべくラクに」片付けていきましょう。

モノを捨てればいいとは限らない

誤解③片付けはモノを捨てることから始める

「整理収納」の最初のステップはモノを捨てる、と、多くの本に書いてありますね。

でも、この「捨てる」ということができなくて、整理収納を断念する方がとても多いのではないでしょうか。

着物の処分を心配する男性
写真=iStock.com/yamasan
※写真はイメージです

家事の目的は、暮らしを快適に楽しくすること。整理収納もそのためにあります。捨てることは目的ではありません。

捨てることがストレスになったり、そこで手が止まったり、悩んであとあと後悔するくらいなら「捨てない」という選択肢もありです。

暮らしを快適にするためには、

・使っているモノと、使っていないモノに分ける
・使っているモノだけを生活エリアに残す

これだけでいいのです。

使っているモノとは、

・いま使っているモノ
・毎日(毎週、毎月、毎年)使うモノ
・次に使うことが具体的に分かっているモノ

です。

使っていないモノは、あまり入らない部屋の押し入れなどに移してしまいます。

使っているモノだけを生活エリアに残すためには、「捨てる」のが一番簡単で手っ取り早い方法なのは確かですが、捨てるのが嫌で整理収納が進まないときは、いったん「捨てる」を忘れてみましょう。

まず、使っているモノだけにする。それも、必要最低限の個数にする。これだけで暮らしのストレスは半減します。

「片付けが不要になる」収納のポイント

収納とは、「モノの定位置を決める」こと……。と、これも正論なのですが、あまりピンときませんよね。

要するに、「モノを使いたいときにパッと見えて、すぐに取りやすいように置いておく」。これさえできていればいいのです。

わざわざモノを取りに行ったり探したりという余計な動作をしなくても、ついでに、無意識に、手に取れる。これで家事、育児、仕事……日常のあらゆることの面倒が激減します。

そのためには、あらゆる「モノが使う場所の近くにある」ことがポイントです。