アメリカ、北欧やニュージーランドで、ベビーブームの兆しが見えているという。少子化の傾向にまったく歯止めがかからない日本と、何が違うのか。ジャーナリストの大門小百合さんがリポートする――。
妊娠検査の写真
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出生児数が高い伸び

「ベビーブームが来るか否か」

アメリカでは最近、そんな議論が起きている。2021年11月にバンク・オブ・アメリカと調査会社のニールセンが発表したレポートで、妊娠検査薬の売上高が上昇しているということから、「ミレニアル世代のベビーブーム」が近くやってくるかもしれないと分析したからだ。