タスクリストには、やるべきことを漏れなく書き出しておくだけでなく、タスクの締め切りも書き込んでおくこと。そうしないと一つひとつのタスクに時間をかけすぎて、その日のうちに終わらないということが起こりかねない。
「タスクリストをつくるだけでなく、締め切りを入れている」は、「あてはまる」で年収1500万円以上で16.3%。500万円台が5.1%だから3倍以上である。ひとつのタスクを終えたら線を引いて消すなど、やったことを視覚化して確認すると、自分のなかに達成感が生まれ、継続しやすくなる。「終わったタスクを消すことで1日の成果を確かめている」人は、年収1500万円以上で42.8%。仕事ができる人の半数近くはすでに実行している。
やらなくてもいいことまで抱え込んで、時間がないと嘆いている人は少なくない。そうならないためにはタスクリストをつくったら、中身を「やらなければならないこと」と「やらなくてもいいこと」に分類すること。そうやって確かめてみると、やらなくてもいいことが意外にたくさんあることに気づくはずだ。やめてしまっても問題ないことはもちろん、明日や来週でもいいことや、誰かに頼めることも、あなたが今日やらなければならないことではない。そして、やらなくてもいいことはきっぱりやめる。「やらなくていい仕事を洗い出し、やめる決断をしている」人は年収500万円台が「あてはまる」で5.5%なのに対し、1500万円以上は12.1%と2倍。高収入の人ほど時間の使い方が上手いということが、ここでも証明されている。
自分では完璧な予定を立てたつもりでも、必ずしもそのとおりにいくとは限らない。約束の相手から突然キャンセルの電話が入ることもあれば、電車の到着が遅れてホームで待たされることもある。そういうとき、時間が10分あったらこれをやろう、30分ならこれというふうに、あらかじめやることを決めて準備しておくと、時間を無駄にせずにすむ。人生の目的や目標が明確なら、寸暇を惜しんでもやりたいことがあるはずだから、空き時間の使い方に困るということはないはずだ。