時間の使い道を3通りに分類してみる
「時間の家計簿をつける」といっても難しいことをする必要はありません。
具体的には、直近の1週間について、自分の時間の使い道を、「①投資」「②消費」「③浪費」の3つに分類して、それらのおおよその時間を書き出してみるだけです。
これも、お金に対する考え方と似ています。それでは、1つずつ見ていきましょう。
①投資
「投資」とは、自身の未来をイメージし、形にするための時間です。学びや経験、健康、人間関係を深めることなどに使った時間です。
仕事で言えば、中長期の計画や目標の立案、部下や後輩の指導、専門分野の勉強、効率化、提案、企画書の作成、効果的なミーティングなどです。
プライベートで言えば、将来設計、資産運用、自己啓発、家族との団欒などです。
②消費
「消費」とは、生活を維持するために使った時間です。食事、睡眠、休息、気分転換など、「現状を維持するために使った時間」と言ってもいいでしょう。
仕事で言えば、指示された仕事の遂行、報告書や資料の作成、会議や商談の準備、進捗確認、スケジュール管理、来客や電話・問い合わせへの対応、雑用、連絡、報告、相談、休憩、雑談などがこれにあたります。
「投資」時間がゼロだと、よくて「現状維持」
③浪費
「浪費」は、投資にも消費にもならない時間です。漫然とダラダラ過ごしたり、無目的に過ごす時間です。目的のないネットサーフィン、終わりのないユーチューブやテレビの視聴、暴飲暴食、過度な夜更かしなどです。
仕事で言えば、働いているフリ、形骸化した朝礼や勉強会、会議、誰も見ない議事録や報告書の作成、意味のない残業、同じミスを何度も繰り返すなどです。
ここでのポイントは、「浪費」時間をゼロにする必要はないということ。車のハンドルに遊びがあるように、ダラダラしたり、ボーっとしたりする時間も忙しいときや疲れているときほど必要だったりします。ただし、あまりに無目的で創造的でない浪費の時間があるのだとすれば減らしていきましょう。そして、その余剰分を自己投資、未来への投資のために使うと未来がいい方向にシフトしていきます。
というのも、「投資」時間がゼロだと、よくて「現状維持」だからです。つまり、「すぐやる人」になりたいと思いつつも、消費と浪費にしか時間を使っていないとすると、永遠に「すぐやりたいけれど、できない人」のままなのです。
まずは、自分の時間の使い道をチェックしてみてください。
浪費時間を圧縮し、投資時間を増やす