2.時間割をつくって原則を守る

仕事や生活が忙しすぎて、1日の終わりになるとぐったり、自分が本当にやりたいことや好きなことをする時間がない。どうしたら、本当にやりたいことをする時間を確保できるのか……。こんな悩みを抱えている方もいることでしょう。

新しいことに挑戦したいのに、その時間とエネルギーがない。たしかに、1日中タスクやTo Doリストに追われていたら、誰でも疲弊します。仕事でもプライベートでも、やらされ感や義務感だけで動くと激しく消耗します。

しかし、同じ仕事をするにしても時間の使い方を工夫すれば、結果はだいぶ変わってきます。そのために効果的なのが時間割です。ここで言う時間割とは、学校の時間割よりもざっくりしたものです。具体的には次のように1日を5分割し、それぞれの時間帯に合った仕事やタスクを割り振っていきます。

①就業前まで
②午前中
③15時まで
④勤務時間終了まで
⑤就寝まで

この時間割のポイントは、その時間内に「すべきことを事細かに決める」のではなく、「最低限したいことを決めておく」ことです。残った時間で、To Doリストを処理したり、スケジュールをこなすことになります。

時計
写真=iStock.com/Wako Megumi
※写真はイメージです

①就業前まで
就業前までの朝時間は、最も外部要因に左右されにくい時間帯です。ですから、自分にとって大事なことは、なるべくここに組み込みます。たとえば、運動や勉強、瞑想など、仕事以外のことです。

②午前中
午前中は、比較的集中しやすい時間帯です。頭を使う仕事や創造的な仕事は、できるかぎりこの時間帯に行いましょう。
たとえば、中長期の計画の立案、企画書・提案書の作成、新事業の構想などです。余った時間で、To Doリストに取り組むといいでしょう。

事細かにスケジュールを決める必要はない

③15時まで
昼食後は集中力が途切れやすい時間帯です。1人で行う仕事ではなく、会議、打ち合わせ、面談、商談、日程調整など、他の人と一緒にする仕事を入れるといいでしょう。

④勤務時間終了まで
15時以降は、勤務終了までのカウントダウンという締め切り効果によって再び集中力が高まりますので、報告書の作成や、各種手続き、事後処理など、面倒だけど必要な仕事をするのがおすすめです。
また、前述の通り、明日のスケジュールを確認し、最高のアウトプットと、3つのキーアクションを決めてもいいでしょう。

⑤就寝まで
終業後は、仕事のことは忘れ、リラックスしたり、楽しんだり、心の栄養補給をする時間を確保しましょう。
おいしいご飯を食べる、お酒を飲む、友人との会話を楽しむ、趣味に没頭する、お風呂にゆっくり入るなどです。
また、「今日のよかったこと」を3つ思い出してから眠りにつくことをおすすめします。

ここがポイント
細かくスケジューリングしすぎないよう注意しよう。