たとえ親であろうと、嫌な家族と一緒にいなくたっていい
「たとえ嫌でも家族だから一緒にいなきゃいけない」
そう思って家族と我慢しながら毎日を過ごしている人は少なくありません。でも、家族といえど一緒にいなければいけないなんてルールはないんです。あなたが成人しているのであれば、どこで誰と住むかは全てあなたに自由に決める権利があります。
僕はこれまでYouTubeで、あなたの人格を否定してくる人や、いつも感情的にキレる人とはすぐに距離を取って関わらないほうがよいと言ってきました。
時々こうした発信をすると「自分の親がこうなんですけど、これが家族だったらどうしたらいいんですか?」という質問をもらいます。この質問にはおそらく「すぐに離れたいけど、親とは一緒にいるものだからどうしようもない」という考えが背景にあるのだと思います。
たとえ親であろうと、あなたにつらい思いをさせてくる人と一緒に暮らす必要はありません。基本的に他人は自分の思い通りには変わりません。「今はつらくてもいつか親も分かってくれて優しくなるはず」と思っていたところで、親が自分の期待通りに変わることはまずないでしょう。
親には親の考え方や価値観があり、それはこれまで何十年もの人生を通して作られた強固なものだからです。
物理的に離れることで、良い関係になれる場合がある
成人になれば、親子であっても独立した大人同士の関係です。もし、お互いの利害関係が一致しないなら「一緒にいないほうがお互いのため」と考えて離れたっていいんです。
とはいえ、「一緒にいないと親を見捨ててしまうようで悪い気がする」と罪悪感を持つ人もいると思います。それなら関わりを完全に絶つのではなく、あなたにとって無理のない範囲でコミュニケーションを取るようにしてみるといいでしょう。
「ヤマアラシのジレンマ」といって、人は距離が近くなりすぎると逆に関係がうまくいかなくなるという傾向があります。2匹のヤマアラシが寂しいからといって距離を近づけすぎると、お互いの針が刺さって痛い思いをしますよね。
物理的に離れることで、心理的にも程よい距離感が生まれると、お互いに余裕ができて良い関係になれるんです。
同居していた時にはケンカばかりだった家族が、別居をしてみたところお互いストレスなく関われるようになったというケースはよくあります。だから、家族は一緒にいなきゃいけないという常識にこだわる必要はありません。