僕はニューヨークに家族で移住している日本人の方にお話をうかがったことがあります。

あるお子さんが、夏休みに日本に帰ってきたときに日本の公立学校に行ってみたそうです。ところが、たった1日でイヤになってしまった。原因は「みんなやっているよ」という言葉です。

彼女はその日本の学校でお昼ごはんを食べたとき、食べるのが遅かったらしいのです。すると、クラスの先生が「みんな食べ終わっているよ」と言いました。それで、「みんな食べ終わっていることが、私となんの関係があるの?」と思ったそうです。

声かけ一つで、子どもは変わる

一事が万事そうなので、頭に来てしまい、もう行くのをやめたのだとか。集団行動や規律を大切にすること自体は、悪いことではありません。

ただ、「みんながやっている」ことが正しく、それに従わなければならないというのはどう考えてもおかしいですよね。

「みんなやっているよ」という声かけを繰り返していると、自分で判断したり選択することよりも、周りに合わせることを良しとする価値観が植えつけられてしまいます。それなら、「今はこれこれをする時間だよ」とシンプルに伝えたほうがよほどいいでしょう。

座って先生の話を聞く、というときに1人だけフラフラ立ち歩いているなら、「みんな座っているよ」ではなく「今は座って話を聞く時間だよ」と伝えればいいのです。

【関連記事】
「精神科医が見ればすぐにわかる」"毒親"ぶりが表れる診察室での"ある様子"
「すべての親は真似するべき」ヒカキンの親が絶対にやらなかった"あること"
お金が貯まらない家の子がよくする「1億円貯まる家の子は絶対しない」スーパーでの"ある行動"
「長い棒は一切持たせなかった」遊び方を細かく注意する母親に育てられた子の育ち方
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"