相談なしにピカピカの新車に乗り替えた老親の“不吉な兆候”

◆アンケートその1【親の衰えに気づいたのはこんな瞬間】
◎父の死でガックリ

父が亡くなって母の元気がなくなり、姿勢も悪くなった。一時的なものかと思っていたが、2年たっても改善せず、首がどんどん下がっていくので受診したら、いわゆる老化と言われた。このまま筋肉が落ちるとさらに首が下がるという。放置していたことを後悔した。[たけさん/58歳]

◎趣味から遠ざかる

ゴルフなどのスポーツが好きで、書道をし、自分史、随筆なども書く父だったが、85歳ごろに文字を書くことから気持ちが遠のき、歩くのも遅くなった。[Jessyさん/58歳]

◎イライラ

父はちょっとしたことでイライラして母に怒りをぶつけるようになった。私が母をかばうと怒りが増幅してしまうので本当に困った。[亜沙子さん/48歳]

◎熱中症

離れて暮らすひとり暮らしの母に定期的に食事を届けていたが、8月末に県外に住む妹から「電話に出ない」と連絡が。急いで駆けつけると、熱中症で家の中で倒れていた。幸い意識があり、すぐに入院。以前認定された「要支援1」の介護保険は全然使っていなかったので、再審査を依頼することに。[れいかさん/57歳]

◎事故ってた!

久しぶりに実家に帰ったら、車が新しくなっていた。理由を聞き出すと、父が運転中にカーブで山肌に接触して横転し、ケガはなかったものの車は廃車になってしまったのだそうだ。私たちには何も言わず、自分で車を処分して新車を買っていた。[oceanさん/57歳]

◎茶の間で寝転がったまま

帰省したとき、義母が茶の間で寝転がったままで驚いた。受け答えも的はずれなことが多く、難聴があったので聞こえていないせいかな? と思って補聴器をすすめたりした。その後原因がわかり、アルツハイマー型認知症だった。[Kさん/49歳]

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◎調理中になべを焦がす

母が調理中になべを焦がしたり、話をしていても「アレだから」などと説明できなくなったり、通帳がないと騒いだり……。徐々に夜眠れなくなり、暴言を吐くようになったので受診すると、認知症だった。[まこママさん/55歳]

◎オペラを習っていた母が

オペラを習っていた当時65歳の母が、通い慣れた先生の家にたどり着けずに迷子になった。そのころから徐々に悪化し、70歳でレビー小体型認知症と診断された。[キタさん/60歳]